サイコロ鳥の豆知識 BACK

よく聞く鳥の呼び方 その1 その2 その3

鳥と人間ちょっといい話  
◇その1.
オーストリアを突然真冬並みの寒波が襲った。慌てたツバメたちは大急ぎで南の国へと飛び立ったのです。

しかし時すでに遅くあまりの寒さと突然の気候の変化について行けなかったのかツバメたちは次から次に力尽き地面に落ちてしまいました。

「ツバメが大変だ。皆で助けよう」ツバメを助けたいと思う人々の手によって集められたツバメおよそ10万羽は飛行機で暖かいオランダまで運ばれ無事元気を取り戻す事が出来たそうです。

この出来事が日本で起きたとしたらどうでしょうか?……たぶん同じ事をしたと思います。皆さんはどう思いますか?



◇その2.
日本でのお話です。深夜北海道と青森の間の海でイカ釣りをしていた船にキビタキの群れが集まって来た。

鳥たちはイカ釣り用の電球の回りを旋回したまま一向に離れる気配がない。どうやら暗い海の上を飛んでいるうちに道に迷ってしまったようです。

「このままでは鳥たちが疲れて海に落ちてしまう。」イカ釣り船の船長は漁を中止すると陸地を目指して船を走らせました。船長の思った通り鳥たちも陸地に向かって船のあとから付いて来ます。

何時間もかけ船はやっと陸地に着きました。後にも先にも鳥の道案内をした船長さんはこの人が初めてでしょう。もちろんキビタキたちは大喜びで林めざし飛んでいきました。

ゆっくり羽を休めた後また旅を続ける事が出来たに違いありません。


◇外敵  
ワシや鷹などの猛禽類に襲われ鳥の数は減っていきます。ワシや鷹も必死です。エサである鳥たちが渡りをしていなくなってしまうからです。

そこで彼らもカモなどを追っていっしょに渡って来るのです。本来強いはずの猛禽も弱いカモなどがいないと生きていけない…なんとも皮肉な関係である。



参考資料:講談社 鳥についての300の質問/山と渓谷社 野鳥/勁文社 野鳥大百科

おまけ 鳥の羽根のイラスト

【オオコノハズク】 初列風切羽             【カケス】 次列風切羽
 
【ハイタカ】 初列風切羽

CGで描いた鳥の羽です。実際の羽よりも色彩面でメリハリをつけてあります。