サイコロ ひだまりの天使 虹の橋 BACK

ひだまりの天使  原寸サイズ その1 その2 その3 その4

パパが葬儀屋さんに電話してチビの「おそうしき」をした。

「ボク大丈夫だよ。おじさんがチビちゃんを天国まで連れて行くからね」やさしそうなおじさんでなんとなくホッとした。

友達のタマとチョロ、ポンタも最後のお別れをした。
ボクの友達。

ボクの妹。

チビはもういない…ボクの頭の中は元気だった頃のチビの姿でいっぱいになった。

さっきまで生きていたのに…どうしてなの?まだ信じられない…
いつもチビと遊んだ裏山まで行った。

大きな木にはチビがツメをといだあとが残っていた。それを見てまた悲しくなった…

ボクの心にポッカリ穴があいた。
そのとき、とつぜん”てんき雨”がふりだした。

お日様の光が雨に反射して光のシャワーがふりそそいだ。こんなキレイな”てんき雨”をボクは…はじめて見た。
てんき雨はあっという間に通りすぎていった。

空が七色に光ると「虹の天使」が虹を作りながらゆっくりと降りてきました。

その虹はいつも見る虹となんとなく違うような気がした。

まるで天国とボクの世界をつなぐ「虹の橋」のようだった。
やがてお空に天国とボクの世界をつなぐ虹がかかった。

「きっとこの虹をわたってチビは天国に行くんだ」と、ボクは思った。

それは今まで見たことがないくらい大きくてきれいな虹だった。