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3.鳥見をするときの服装はどうするべきか

今、あなたも私も何となく鳥に付いてわかったような、わからないような状態だと思います。それでいいと思います。完璧を求めてはいけません。あくまで楽しみながらやらないと何事も長続きしませんよ。気楽に私と一緒に階段を上がっていきましょう。しかし私は時々寄り道する事があるかもしれませんのでよく見張っててね。

基本的に鳥見のための服装は何でもかまわないと思います。高価な迷彩服でも勿論、結構です。しかしそこらに落ちている木の葉を服に付けても効果は同じかもしれません。ただ草の中や木の茂みに入る事が多いと思いますので長ズボン長袖だけは守った方がいいでしょう。また目的地が沼や湿地帯の場合は財布は忘れても長靴もお忘れなく。

地域によっては“ツツガムシ”なんて恐ろしい物もいますので、特に湿地帯の草むらに入る時は絶対に素肌をむき出しにしない方が懸命です。見落としがちな物として“草”の葉っぱも怖いのです。タイミングによっては血が流れ落ちるほどの深いキズを負う事もあります。決して草だからと馬鹿にしてはいけません。切った本人が言うんだから間違いないです。(あの時は焦った鳥見を中止して即、家に帰りました。私は血を見ると貧血を起こしてしまうので駄目なのです)

私のお勧めとして“ビニールの雨合羽”なんていかがですか?特に秋口なんて草の種が付かないし結構暖かいし抜群です。一番のメリットは値段が安い!鳥見のためにあるようなアイテムではありませんか……とにかく鳥見のために“金をかけない”これが私のポリシーです。夏の熱い盛りは帽子もお忘れなく、恥をさらすようですが私の場合は白い手ぬぐいを“ほっかむり”しています。

お日様を反射するし、だいいち汗が出た時にすぐ拭けます。こんな所にも日本文化は息づいているのです。格好なんて気にしてはいけません、その時に一番快適な姿で鳥見をする事が大切だ。汗を多くかく季節は着替えを2〜3枚ぐらい持っていきましょう。その程度ならリュックに入るよね。

逆に冬の寒い時期は、セーターを何枚も着込むよりも定番として誰もがやっていると思いますが服の間に新聞紙を入れましょう。とにかく暖かい。使い捨てカイロも持っていって邪魔にはなりません。上着のポケットに入れてかじかんだ指先を暖める事が出来ますし、長靴に新聞紙で包んで入れれば一番冷たくなる足も暖められます。

出来あがった格好を見るとまるでこれから家庭菜園に行くような格好です。実際、寒い時に家庭菜園をする時はこの格好だ。べつにファッションショーに出るわけじゃあないんだからそれで充分だ。かえってその方が鳥から見ても「あ…農家のおっさんが畑仕事しているんだな」と安心してもらえるかもしれない。

まんざら“ホラ”でもないんです。水際ギリギリに作ってある畑の近くに水鳥が沢山いたので、喜び勇んで見に行ったのです。すると十分注意して行ったはずなのに水鳥たちは「あっ」という間に遠くに逃げていってしまいました。しかし、そこでいつも農作業をしているおばさんが水鳥たちのすぐ近くで作業を始めたのに全然逃げません。やっぱり鳥たちも人を見るのです。

最後に色彩に関して…回りに溶け込むような目立たない色が望ましい。まさか鳥見に行くのにピカピカ光物の服を着ていく人はいないと思いますがそれに近い格好の人は時々目にします。目に優しい“うすい緑”なんていいんじゃあないでしょうか。黒だけの服装ってのも意外と目立つみたい…カラスみたいで小鳥が逃げたりして…やはり迷彩色でしょうか…新しく買うのも、もったいないから古しくなった白いTシャツに自分で色を塗るのも楽しいかもしれない。色々試してみてください。

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