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NO.6
「目立ちたがり屋のホタル」


ホタルの裕次郎君はとにかく目立ちたがり屋さんです。どうすれば他のホタルより目立てるか…そんな事ばかり一日中考えていました。

ある日ゴミ捨て場に捨ててあった豆電球を見つけるといいことを思いついたのです。

お尻に豆電球をくっつけて羽を思いっきりこすり合わせてみました。

すると思ったとおり豆電球はパーッと明るくなってあたりを真昼のように照らしました。皆がびっくりして集まってきました。裕次郎君はもう得意の絶頂です。

さらに激しく羽をこすり合わせました。豆電球はますます明るくなってとうとう燃えて溶けてしまったのです。

あたりは一瞬のうちに真っ暗になり仲間のホタルたちに囲まれた裕次郎君だけがボーっと浮かび上がりました。

おもわくは、ちょっと外れましたが望みどおり裕次郎君は目立つ事が出来たのでした。