新潟県・方言と伝承話による鳥名の由来    戻る



オオミズナギドリ


これといったお話はありませんが新潟県粟島浦村の漁師にとっては神様のように思われている鳥である。なぜならフィッシングリーダーの役目を果たしてくれたからです。この鳥の大群がいる下で漁をすると大漁になった事から村人たちに大切にされてきました。

同じ鳥でもウミネコのように漁師のおこぼれやひどい時には捕ったばかりの魚を横取りするような鳥だったらあっという間に退治されてしまったでしょうね。しかしオオミズナギドリは「サバドリ」と言う方言のおかげで手厚く保護され「サカナを授けてくれる鳥」として村人から愛されています。

ちなみにオオミズナギドリは漢字で書くと「大水薙鳥」と書く。薙ぐと言う字は横に切り払うと言う意味がある。つまり海の波を横に切り払うように飛ぶ事からこの名が付いたと考えられます。



新潟県の方言

サバドリ/ミズナシドリ/オキカゴメ/ウミツバメ

《サバドリ》

サバを好んで食べるためと考えられがちですが、ただ単に猟師の人が呼びやすいためにそう付けたらしい。深い意味はないみたいです。

《オキカゴメ》

沖の方にいるカモメに似た鳥という意味である。カゴメは方言で「カモメ」の意味。昔の人はカモメとこの鳥の区別がつかなかった事からこの名前になったらしい。