新潟県・方言と伝承話による鳥名の由来    戻る



ゴイサギ


この名前の由来は、全国的なもので鳥の中でもすば抜けて有名な名前です。昔、後醍醐天皇が吉野詣での折、雪原を通った時の事です。見渡す限りの雪で右も左もわからなくなってしまいました。「これは困った事になった」天皇が途方にくれているとどこからともなく一羽のサギが飛んで来て言いました。

「カー、フカー」(右の道は可、左の道は不可)と教えてくれたのです。地獄に仏とはまさにこの事、喜んだ天皇はサギの言うまま右の道を行き無事雪原を抜ける事が出来ました。

サギはそのときの働きを認められ官位の、五位をさずかったのです。それ以来このサギの事をゴイサギと言うようになったそうです。



新潟県の方言

ヨガラス/タケサギ/イッパイサギ/ゴイパ/セグロゴイ/カワサギ/ホシゴイ/ナベカブリ

《ヨガラス》
「ガーガ−」夜中鳴きながら飛ぶ事から付きました。サギの仲間としては珍しく主に夜行性である。

《タケサギ》
簡単明りょう竹やぶにおもに巣を集団で作ったことからこの名前が付いた。

《カワサギ》
川を餌場として小魚などを捕っていた為この名前が付いた。ヨガラスに続いて多い方言である。