新潟県・方言と伝承話による鳥名の由来    戻る



カッコウ


北蒲原郡中条町の村松浜に伝わるお話。もともとカッコウではなくタッコウ鳥と呼んでいた。それには悲しいお話がある。昔村松浜に母と娘が二人で暮らしていました。ところが娘が病気になりとうとう亡くなってしまいました。悲しんだ母親は一羽の鳥となり娘の名前のタツコを連呼するのでした。その声は聞く人によってはタッコウ、タッコウと聞こえるのです。それがいつのまにかカッコウになったそうです。

その日を境に母親は卵は産んでも子供を育てるのはやめようとと決めました。そこで同じ餌を食べる鳥の巣を選んで卵を産み子供を育ててもらう事にしたのです。それが托卵性の始まりです。



新潟県の方言

タッコウ鳥/カッコ鳥/カンコ鳥/サツキ鳥(5月の田植え時期に渡って来るためにつけられた)