2000/07/23 (日) 油流出事故でロベン島などからケープタウンの施設に避難していた二万三千羽のケープペンギンの一部が、7月21日、生まれ故郷の島に戻された。実に約一ヶ月ぶりである。 しかし、一羽一羽ボランティアが油を洗い落とす手作業のため作業は思うようにはかどらない。ケープタウンの施設に収容されているペンギンと、それ以外の場所に避難しているペンギンを合計すると約四万三千羽、この数字を考えると手放しで喜べる状態ではない。 今回戻されたペンギンも成鳥二百羽、幼鳥七百羽、合計九百羽とまだまだ関係者のご苦労は続くことだろう。 ペンギンばかりにスポットがあたり気味だが海の植物、海の動物などにも当然影響があるので合わせて警戒および長い目で見た保護、観察、国際協力が必要となるだろう。
2000/07/19(水)
新潟市の鳥屋野潟周辺で家庭菜園をしている大岡京子さんの畑に、突然すり鉢状の穴があき話題を呼んでいる。 穴が見つかったのは16日朝で、前日野菜の種をまくためきれいに畝を作っておいたところで大岡さんは「穴があいて種が蒔けません」と困惑していた。 「日本おとぼけ野鳥の会」の飯田鳥尾さんは「この形状と大きさから判断してキジが砂浴びをした可能性が今のところ一番高いですね」とコメントしている。 近くで「ケーン、ケーン」というキジの鳴き声がしたという情報もあるので関係者は事実確認に奔走中。 現場は鑑識の調査が終わるまで鳥の立ち入りが禁止されているが、心無い鳥が畑の中の種をほじくり起こす略奪行為に及んでいる為、関係機関は現場保存のため鳥よけの金網を張ると各方面に通達した。
2000/07/15 (土) クマタカの繁殖成功率が80%から12%に、ここ20年で激減し絶滅の危機にひんしていると広島クマタカ生態研究所が14日発表した。クマタカのつがいは、普通毎年1個の卵を産卵する。 しかし81〜85年では、平均約80%あったヒナが育つ繁殖成功率が、86〜90年は約62%に減り96年から今年ついに約12%になってしまったのだ。 ひとつのつがいで前は、毎年雛を孵せたのに今では、孵ってもすぐに死んでしまうか4〜5年おきにしか繁殖がうまく、いかなくなったと言う事です。 愛知大や岐阜大の調査でクマタカの成鳥の体内から高濃度のPCBゃダイオキシンを検出、生殖能力への影響が懸念されている。 個体数はおよそ900〜1000羽と確保されているものの若鳥が少なく突然、劇的に数が減る危険性をはらんでいると関係者は、語っている。
2000/07/11 (火) 佐渡トキ保護センターの「新新」と「愛愛」は7月10日「優優」のいる広いケージに移された。7月15日からは、一般公開も始まり望遠鏡などで見られるということです。 新しいケージは、今までの育雛(いくすう)ケージの約6倍の百平方メートルで高さは二倍の七メートルある。トキはもともと集団生活を好む鳥で基本的に集団で飼育する事がより自然に近い環境と考えられる。ここ数日間注意深く観察が続けられる。 一般公開の予定は、7月15日から次の繁殖期までで、夏の間は、午前8時半から午後4時半まで、秋からは多少時間が短縮される。
2000/07/05 (水) 新潟市内在住のスズメの夫婦の間に生まれた3羽のヒナが今日めでたく巣立ちをしました。場所は、古い建物にあいていた小さな穴で一週間ぐらい前に「日本おとぼけ野鳥の会」の飯田鳥尾さんがヒナを確認していたものて゛ある。 あまりに早い巣立ちに関係者は、一様に驚いている。その日は朝から屋上で防水加工の作業が行われていて複数の作業員が出入りしていたという情報もあり確認を急いでいる。 今回の結果を受けて「日本おとぼけ野鳥の会」では、親鳥が身の危険を感じて巣立ちの時期が早まった可能性もあるとして作業員から作業工程にミスがなかったか厳しく事情を聞くことにしている。
2000/07/04 (火) 7月3日名前が決まった中国産とき「新新」と「愛愛」は、順調に育っている。6月30日の計測で「新新」は体重が1640グラム「愛愛」は1320グラムと体重も増え徐々に若鳥へと育ちつつある。 又、同日昨年生まれた「優優」と同じ飼育ゲージに移すための準備もあわせて行われ識別用の緑の脚環が「愛愛」の左脚、「新新」の右脚へとそれぞれ取り付けられた。飼育ゲージへの移動は、今月中旬の予定。一般公開が今から待たれる。 平山征夫新潟県知事も「『新新』は新潟と新穂村の『新』にちなんだ名前と解釈している。『愛愛』は甘えん坊の性格によく合っているね」とご機嫌だった。
2000/07/03 (月) 環境庁は今日ときの名前を決める選考委員会を開き、ときの名前が決定した。オスと見られる先に生まれたヒナを「新新」メスと見られる二羽目のときのヒナを「愛愛」となずけた。 「新新」のほうは、新潟県の7つの小学生のグループが去年応募していた物、その中には、佐渡の小学校5年生のグループも含まれている。「愛愛」のほうも、さすが地元ということもあってか新潟県内四つのグループが応募していた。 「新新」は、新潟の「新」と新穂村の「新」。 佐渡トキ保護センターでは、「地域にふさわしい名前だと思う」また「愛愛」については、「メスらしくやさしい名前でいいと思う」とコメントしている。
2000/07/03 (月) 天然記念物の「イヌワシ」のヒナが1994年以来、実に6年ぶりに奥只見・大島発電所工事区域近くの巣から二日午後四時すぎ巣立ったのが確認された。 通称「奥只見ペア」と呼ばれているイヌワシで前回までいろいろなトラブルで繁殖が失敗していただけに今回の巣立ちに関係者は、安堵の表情を見せている。 電源開発では、「イヌワシ」の栄巣期が終了したとして巣の周り3〜10キロ程度はなれた周辺の工事を1日から再開した。 動物の保護と開発、難しい問題である。
2000/07/02 (日)
2000/07/01 (土) |