鳥バカ通信局  2000  11月  NO71〜NO80  戻る
NO71
2000/11/15 (水)

佐渡トキ保護センターの「ユウユウ」と「メイメイ」の仲がだいぶ良いみたいです。メイメイは環境にもすっかり慣れ他の3羽と一緒の止まり木に止まり、すっかり打ち解けています。来年の繁殖期にはユウユウとメイメイの二世誕生も夢ではないかもしれない。2羽だけにするのは19日の「トキ増殖技術現地検討会」で話し合われるという事です。

今は佐渡だけにしかいない「トキ」この鳥が大空を昔のように舞うことが出来るかどうかは、関係者の努力にかかっている。又増殖が成功したときの周辺の環境確保および天敵の問題…先の話ではないのです。鳥類の脅威的な増殖力に期待しましょう。


NO72
2000/11/16 (木)

トビが大空を旋回している。ただ暇だから飛ぶことは無いと思うのでエサを探しているのだろう。飛びながら獲物を見つけられるとはたいした物だ。時々急降下を試みるが又すぐ上昇する。トビは死肉を食べる事が多いと聞く、それほど私たちが気づかない所で小動物が死んでいるという事かもしれない。

新潟は港町である。漁港には沢山のトビが群れを作って飛んでいる。もちろん魚のおこぼれがあるからだ。魚を狙って急降下してくるトビをまのあたりにすると、改めてその体の大きさにびっくりする。案外冬の新潟の鳥見は港に来たほうが沢山の鳥たちを見る事が出来かもしれませんよ。


NO73
2000/11/17 (金)

紅葉もだいぶ進み。もう、まる坊主になりかけている木々も有る。あれだけさえずっていた小鳥もすっかり目にしなくなった。さすがにスズメ、ムクドリ、カラス、などは目にするが俗に言う夏鳥たちはもうとっくにどこかに渡ってしまったんだろうな…

私は鳥屋野潟のほとりにいるので水鳥、冬鳥を目にする機会は多い。でも繁華街などにお住まいの方は、冬の時期は鳥を目にする事がぐっと減ってしまうのでしょうね。


NO74
2000/11/18 (土)

とうとう瓢湖の白鳥の数が過去最高の6800羽になりました。これは繁殖地のシベリアで雛が順調に育った事と日本でのエサの状況がよかった事が原因と考えられるそうです。飛来した白鳥の約95%はコハクチョウである。

白鳥は家族単位で行動する鳥である。今年の特徴として黒っぽい色をした白鳥の数が全体の四分の一をしめる事から、1つの家族で6〜7羽位幼鳥がいると推測される。これは数字的には凄く高い値らしい。まあ、こっちとしては、白鳥が沢山きてくれることは嬉しいので、数字がどうのこうのというのは関係ないけどね。


NO75
2000/11/19 (日)

ムクドリが集団で田んぼの上を旋回していた。どうせすぐどこかに止まるのだろうと見ていたがなかなか止まらない…リーダーらしき鳥に先導されてまだぐるぐる回っている。1分ぐらい飛んで疲れたのか突然急上昇するといっせいに電線に止まった。それからはぴくりとも動かない。

何だったんだろうあれは…冬場の運動不足を補うための軽いジョギングってとこだろうか。鳥の習性はよくわからないけどあれもきっと何か深い訳があるのだろう。


NO76
2000/11/20 (月)

19日、日曜日に「トキ増殖技術現地検討会」が開かれました。その結果中国のトキと日本のトキは、同一種と確認された。今までも分類学的には同じ種とされてきたが、今回DNA分析の結果、遺伝学的にも同一種と認められた事になる。と言う事は人工増殖に成功してトキが増えれば、それはつまり日本の「トキ」が増殖した。と言っていいのではないでしょうか?

同時に「ユウユウ」と「メイメイ」のペアリングに付いても話し合われ12月に2羽だけにする事と「ヨウヨウ」「ヤンヤン」ペアから有精卵が生まれる確率を上げるため「ヤンヤン」の羽毛の一部をカットして交尾しやすくする。などが決まった。


NO77
2000/11/21 (火)

スズメのお宿とはよく言ったもので、私の通勤路の途中にもそれらしき物がある。普通の民家なのだが屋根に止まっているスズメの数が半端でない。20や30とかではないのだ。100羽か150羽位いるだろうか…スズメは群れを作るのでそこらへんで見るにはたいした数ではないがその民家一軒に集中しているのだ。

空家なのかなと覗いて見たらちゃんと人がいた。スズメを追っ払うわけでもなく平然としている。その家の周りは、スズメの鳴き声でかなりうるさい。しかもウ〇チで木も枯れそうだ。何なんだこの家は…まさにスズメのお宿です。


NO78
2000/11/22 (水)

柿の木に取り忘れたのかおいしそうな実がなっていた。その家のあるじが鳥たちのために残しておいたのか、ただ単に高い所になっているので取れなかったのか定かではないが、鳥にとっては大変なご馳走だ。中には崩れておいしそうな果汁が落ちているものもある。

そこにいたのです。「メジロ」くんが…柿のおいしい所をついばんでいます。「う〜んジューシー」と言ったかどうかは知りませんが目の周りがビチョ、ビチョになるぐらい顔を突っ込んで一心不乱に食べつづけていました。


NO79
2000/11/23 (木)

鳥屋野潟の周りはだいぶすっきりしてきた。木の葉が落ちて見晴らしがよくなったからだ。今まで見にくかったカモなどもよく見える。こうなると新潟の冬はあっという間だ。さいわい今日は天気が良くて鳥たちもひと休みといった所だろうか何となく鳴き方も穏やかに聞こえてきた。

しかしやはり風は冷たいじっとしていると唇ががくがくいってきた。鳥見をしていて風邪引いたんじゃあシャレにもならないので今日はもう帰る事にしょう。明日はどんな鳥と出会うかな−楽しみ。


NO80
2000/11/27 (月)

木曜日に『風邪引いたんじゃあシャレにもならない』と書きましたがしゃれになってしまいました。3日間寝込んでしまったのだ。

毎朝、田んぼに来るシラサギがいます。本当に毎朝決まった時間に飛んでくる。そしてそのたびに通学途中の子供たちが「おーおー」とサギを指差して叫び声をあげている。悲しいかな子供たちは鳥の名前を知らないんですね。名前を教えてあげたかったけど最近は下手に子供に話しかけると「怪しいオヤジがいる」と通報されかねないので注意が必要だ。

そこで私は「おーサギだ」と聞こえるような独り言を言うと去っていくのであった。