鳥バカ通信局 2000 10月 NO31〜NO40 戻る |
NO31 2000/10/05 (木) 窓ガラスに日が差し込んで屋根の形や木のシュルエットが綺麗に出来る。そこに突然小鳥の影絵が現れた。「あスズメだ」思わずガラス窓を開けそうになった。それほど魅力的に…幻想的に…一枚の絵のようでした。私はそんな間接的な絵や造形にあこがれる。 あっ、という間の出来事でしたが凄くいい気持ちになった。こんな小さな事に感激するうちはまだまだ自分自身捨てたもんじゃないなと思う。物事何やっても無感動ではつまらないですものね。 NO32 2000/10/06 (金) 突然の雨で急に道が込んでしまった。なかなか進まない車の中で歩道を見るとカラスが何か見つけたのか必死でつっいていた。それを奥さんのカラス?が屋根の上からじっと見ている。そこへ自転車に乗ったおばさんがチリンチリンとベルを鳴らしてカラスを追っ払いにかかった。 慌てたカラスのおやじはバサバサと奥さんの待つ屋根へと飛び移る。しかしよっほど慌てたのだろう瓦に足を引っ掛けておやじガラスはすってんころりん見事に転んだ。まあそこまでは鳥だってたまには転ぶさと思ったのだが、次が傑作だった。奥さんカラスが首を上下に振って「クアクアクァ」と笑ったようなりアクションをしたのだ。 今思ってもあれは絶対笑っていたな、おやじガラスの顔見たら照れたような顔してたもん。 NO33 2000/10/07 (土) いつもの橋の上でカワセミがいないかなーっとキョロキョロしていたら居た。だいぶ遠いので1センチ位にしか見えない。でもいいや会えたから…ところが、なんとこっちに向かってスーっと飛んでくるでわないか! 当然橋の下を通り過ぎていくと思っていたら、私との距離ほんの2メートルで突然ホバーリングを始めた。心臓はドキドキして息をするのも忘れてしまった。朝日にあたって美しい…思っていたより意外と大きく感じた。5秒ぐらい空中で停止するとそのまま「チー」と一声鳴くと森の奥に消えていった。 駄目だー「カワセミ」に完全にはまってしまった!さいわい鳥屋野潟まで歩いて5分ほど、朝のバードウォッチングを本気でしてみょうかなー。 NO34 2000/10/08 (日) という訳で昨日の公約どおり「朝の鳥屋野潟バードウォッチング」おばしてみました♪しかし眠いAM6:00は私には早すぎる。自転車を時速30キロでぶっ飛ばし前もって目をつけておいたポイントへ急いだ。 「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」と言われそうですが良いポイントは皆も来たがるのです。しかも相手は、バードウォッチャーではない!恐怖の魚釣りのおやじ達だ。5〜6本、竿を出されたらもう鳥見はあきらめるしかないのだ。 いない!私が一番乗りだ。ついでに言うなら鳥もいなかった。しばらく待った…しかし鳥は現れない時間はどんどん経っていく、しかしそのときもっとも恐れていた事が起こった。来たのだ!恐怖の魚釣りのおやじ達が…さっきまでの静寂は打ち砕かれ、失望のどん底に突き落とされた私はポイントを代えるため、自転車のペダルを力なくこぐのでした。 NO35 2000/10/09 (月) 今日は朝から小雨が降り続いている。でもそのおかげで散歩している人の姿がまばらである。こんな時は鳥見には最高だ。人が少ないのを知っているのか水鳥達も葦原ギリギリまで寄って来て小魚を狙っている。小鳥たちも晴れた日より心なしか多くいるように感じられる。多分雨で飛びづらいので木の陰で仲間とおしゃべりでもしているのだろう。 緑色の傘を差していた性か相当近づいても鳴き声はやまなかった。5分くらい朝のハーモニーを鑑賞すると雨が降ってじめじめしているのに私の心は晴れた。鳥達のせっかくのおしゃべりを邪魔しては悪いのでそっとその場を離れる事にしょう。 NO36 2000/10/10 (火) 電信柱のてっぺんで変な声で鳴くムクドリぐらいの大きさの鳥を見た。「ピョッコーピョコー」と結構大きな声である。しかし逆光だったためはっきりした形が確認できない。ムクドリでもなくヒヨドリとも違う。しいて言えばムクドリから白い羽を取り去った状態かな? 案外ただの汚れたムクドリだったのかも…やっぱり常に双眼鏡か何か持ってたほうがいいな。それとポケット鳥図鑑も携帯しないといかんな。ふふっ私もいっぱしのバードウォッチャーだな。 NO37 2000/10/11 (水) シラサギは意外とでかい。ヨシの陰から偶然見かけたのだが一生懸命小魚をゲットしょうとしていた。普段は首を丸めて団子みたいな形をしているのに魚を狙うときは違うスラリと首を伸ばしムチのように水中に首を突き刺す。あれにつつかれたら血が出るな。 次の瞬間、目と目が合って残念サギ君は場所を変えてしまいました。「大丈夫だよ。見ているだけだよ」といっても鳥にわかる訳もなくちょっぴりなごりおしい遭遇でした。 NO38 2000/10/12 (木) 今日のラジオニュースで「お山はそろそろ紅葉の季節ですね。冬は駆け足でやってきます」と言っていました。いよいよそんな話題が出てくる季節です。幸い新潟市はそんなに雪は積もらないので良いのですが山に住んでいる鳥たちは雪の時は大変だ。ねぐらは何とかなっても餌が少なくなる。 後、風ですね新潟の海風は半端でない。新潟で育った鳥たちはきっと根性だけはあると思うな。その生命力の強さでつらい季節を乗り切って欲しい。 NO39 2000/10/13 (金) 明日佐渡のとき保護センターに優優のお嫁さんがやってくる。人工飼育の難しさは係りの人しかわからないと思うが私たち鳥好きのものを初め日本中の人が注目していますのでぜひともトキを増やしてください。大空を優雅に飛んでいた野性のトキを知っているだけにゲージの中だけにいるトキが気の毒です… 島国根性のようですが絶滅にひんした鳥は日本からはトキが最後でありますように… NO40 2000/10/14 (土) 今日、福島潟に今シーズン初の白鳥が飛来した。新潟の冬は早い、あっという間に雪がやってくる。白鳥が鳥屋野潟にくるのはもうすぐだ。この鳥が来るとやはりワクワクする迫力が違うのだ。圧倒的な体の大きさと優雅さをかねそろえている。 しかし、うるさい家の上を鳴きながら飛ばれるとテレビの音も聞こえなくなる時がある。毎年くるという事は彼らにとってすごしやすい環境なのだろうな。あたりまえに思っている白鳥の飛来も環境が悪化すればどうなるかわからない。彼らがずーっと来てくれる事を祈ります。 |