鳥バカ通信局 2000 1月〜2月 NO141〜NO150 戻る |
NO141 2001/01/27(土) いつ来ても鳥が見れるので鳥屋野潟は好きだ。朝からひどい風だったけど暖かくして行ってみた。まだまだたくさん雪が残っていて非常に歩きにくい雪を踏みしめ葦原を見回した。岸付近には無数のハクチョウがいる。飛び立つハクチョウもいるがひと回りしてすぐ又湖面に下りる。そのたびに「コアコアコア」と皆が鳴き出すのには笑ってしまう。今日は横殴りの風のためさすがのハクチョウもまともに飛べないようだった。 ふと雪原に目をやると何か動いた。なんとキジくんだ。しかもメスを2羽も従えている綺麗な羽のオスがあたりをキョロキョロ見張りながら一生懸命エサを探していた。その回りをメスが早送りのビデオのようにピョコピョコついて歩く。人に聞いたところキジはハーレムを作ると言う。よく探せばそばにもっとメスが居たのかもしれません…でも寒くてとってもそんな元気は無かったです。しばらく眺めて早々に帰路ついた。 NO142 2001/01/28(日) 時々晴れ間が覗いたので張り切って鳥見に出かけた。しかし30分と持たなかった。雨と横殴りの風…新潟の冬はずーっとこうだ。予定も何もあったもんじゃない。やけになって歩き始めました。今日のテーマはカモ類です。私は今はカモを見ても全部同じに見えてしまいます。そこで“ポケット鳥事典”を片手に一種類づつ覚える事にしました。 しかし本で見た物と実際に見ている鳥とでは微妙に違って見えて何べんも本と実物を見比べてしまう。そうこうしている内にほとんどの場合鳥はどこかに行ってしまう。その時点で今見た鳥は“幻の鳥”となってしまうのだ。私っていつもこうだ。皆さんは鳥を見て名前がすぐわかりますか?私どうしても名前が覚えられない写真にとって後で調べればいいのでしょうが鳥をやっと眺めている状態で写真が撮れる訳も無く、今日もまたトンチンカンな鳥見をしている私です。 NO143 2001/01/29 (月) 小学校に仕事で行ってきました。忘れていた懐かしい声が聞こえます。なんだと思います?ニワトリ君の鳴き声です。あの声はウコッケイかな?見に行こうかと思ったけど昔と違って今はやたら子供のいるところに入り込むと面倒な事になるのです。いやな世の中だ。 ニワトリのおこぼれに預かろうとスズメがニワトリ小屋に群がっていた。それを遠巻きに見ているヒヨドリ、スズメより優先順位は上のはずだがスズメのあまりの多さにちょっと遠慮しているみたいです。 NO144 2001/01/30 (火) 外に出ると突然上の方から「ゴアゴア」と大きな声がした。ハクチョウかな?と見たらオオヒシクイだった。ゆったりと飛んでいる珍しく朝日が出ていたのでなおさらクッキリと見えた。今年は鳥の数が多いみたいです。普段めったに来ないハクガンも福島潟の方から飛んで来たようです。 鳥屋野潟の氷もだいぶ融け、鳥たちは思いっきりエサをついばんでいる。ここにいる鳥たちもあと2ヶ月もすると少しづつ又どこかに行ってしまう。少しでも多くの鳥たちが無事旅立つ事を願っています。 NO145 2001/01/31 (水) ふと外の木を眺めたら何かが落ちてきたように見えた。なんだろうとよく見ると“メジロ”でした。前にもこの辺で見たので住み着いているのだろうか?残念ながらエサなるような果物もすでに無く椿の花でも捜しに来たのだろう…私はポケットに最近いつも持ち歩いている双眼鏡を取り出し観察をする事にした。 焦っているのでなかなかピントが合わない。やっとピントが合ったかと思ったらもうメジロはどこかに行った後でした。こんな事なら肉眼で見ればよかった…今度から肉眼で見てから双眼鏡を覗く事にしょう。それにしてもメジロくんもせめて1分くらい同じ場所で遊んでいってくれればいいのに…鳥ってどうしてすぐ、せわしなくどこかに飛んでいってしまうのだろう。もう少し落ち着いてください。 2000 2月 NO146 2001/02/01 (木) カラスは頭がいいとは聞いていたが階段で遊ぶとは思わなかった。私の昼間のバードウオッチングは会社の窓から見わたすビルの谷間にいる鳥たちだ。意外にたくさんの種類がいるのです。メジロ、ウグイス、たまにトビまで来ます。いつものように民家の屋根やアンテナに止まっている鳥を見ていたら一羽のカラスが一生懸命マンションの非常階段を登ったり下りたりして遊んでいるのを見つけました。 最初は偶然だろうと思っていたら、1段下りるごとに狼の遠吠えのように天に向かって何かわめいているのです。まるで子供が初めて滑り台で遊んだ時のように本当に楽しそうです。それを6段ぐらい繰り返すにいたっては完全に“階段で遊んでいる”と言わざるをえません。 最後の仕上げにカラスは階段の一番上から下に向かって階段を落ちるように滑空してビルの谷間に消えていった。カラスはもちろん面白かったでしょうがそれを見ていた私も結構面白かったです。カラスくんありがとう。 NO147 2001/02/02 (金) 1羽のヒヨドリと5羽のスズメが落ちていたパンの耳を巡って壮絶な駆け引きをしていた。2羽のスズメがぴたりとヒヨドリのわきに張り付きスキあらばパンを横取りしょうと厳しいバスケットボールばりのマークをしている。もちろんヒヨドリはスズメなんか全然相手にしていない。 チョンチョンとパンをつっいて今にも食べる体勢だ。今度はつっいてバラバラになったパンのクズを食べようと1羽のスズメがフェイントをかけた。すかさず足でパンクズを蹴散らすヒヨドリ…実際そんな感じに見えました。 ヒヨドリとスズメの間で宙に舞うパンの耳…しかし多勢に無勢スズメがパンをゲットすかさずヒヨドリ突進またまたパンはヒヨドリの物に!一瞬たりとも目が離せない状況だ。でもあまりのバトルに思わず力が入った私の気配に、ヒヨドリが気がつき一瞬パンに目をやったが迷わず逃げて行ってしまった。 そこでスズメも逃げるかと思ったが私の方をつぶらな目で見て「僕達にかまわないで通り過ぎてね」と言ったように感じたのでスズメたちにわざと距離を置いて通り過ぎました。チラッと後ろを振り向くと幸せそうに仲良くパンの耳を食べているスズメ達がいました。 NO148 2001/02/03 (土) 若いハクチョウのクチバシって白いんですね。体もグレーの羽でまだ覆われていて親らしき白鳥の後について泳いでいた。あとどの位経つとあのくちばしは黄色くなるのだろう?血の巡りの悪くなった爪みたいな色をしている。しばらく観察していたらいつのまにかハクチヨウ達が集まって来た。この場所は近所の人がハクチョウにエサをやっている場所なのでいつものエサをくれる人と勘違いをしたみたいだ。 もっと見ていたかったのだがハクチョウ達に「エサをもらえるかもしれない…」と期待させては悪いので早々にその場所を引き上げる事にした。 NO149 2001/02/08 (木) お待たせしました。通称“鳥バカ通信局”今日から情報発信です。大変です。さっそく大変なニュースが飛び込んできました。鳥の話題ではないのですが世界一小さいカニが見つかりました。発見者の“鳥バカ通信局・特派員”飯盛くうたろうは興奮のあまり失神してしまいました。 真面目なお話これはなんと言うカニでしょう?知っている方は通信局までお知らせください。ただのカニの赤ちゃんでしょうか?だとしてもこんな小さなカニはじめて見ました。 それでは通信局鳥情報をお送りします。名前は知りませんが垣根によく植えてある杉の葉っぱみたいな木にオナガが突っ込んでいった。「寒さでもしのいでいるのかな?」と思ったら次から次へと飛び込んでいく、どうやらネグラらしい。およそ15羽位いただろうか。 でもここは新潟市の中心地で車がひっきりなしに行き交う「まさかこんな場所に…」というような場所なのだ。案外鳥たちにとって人の行き交う場所の方が天敵が居なくて安全なのかもね。 NO150 2001/02/10 (土) 前に特ダネとして通信しました。“世界一小さなカニ”どうやらカクレガニ科の○○ピンノっていうカニで,2枚貝の外套膜の中に共生しているちっちゃなカニらしい…○○のところは種類がいろいろあるので私の写真だけでは特定がしにくいそうです。 それでも謎はどうやら解けましたので、情報を送ってくれた皆様ありがとうございました。個人的には「これはきっとまだ発見されていない新種に違いない…新聞社から取材受けたらどうしょう」 などと想像を膨らましていた私はなんて単純なんでしょう… 飯盛くうたろうです。通信局長が何かやっています…さっそくリポートしたいて思います。 どうやら鳥くんに餌付けをしているようですね。腐れかけたキーウィフルーツを半分に切って板の上に置いております。ジューシーな果汁が溶け出しています。本当に腐っています。おや?なめています。味見でしょうか?毒見でしょうか?…バカですねお腹が弱いんだからやめなさい! ここでテープを早回しにして見ましょう。三日経ったキーウィフルーツは綺麗に皮だけ残してまるで茶碗のようです。その中に水を入れてみましょう。おー大成功です。水が漏れません立派な茶碗が出来上がりました。 どうやらこの茶碗を作ったのは電線に止まっている。五羽のスズメくんのようです。私の方を見ながら「まだ果物のこっているんだから早くどっか行ってよ」と言わんばかりに眺めています。鳥獣保護の立場から現場からはこの辺でお別れします。 “鳥バカ通信局”特派員、飯盛くうたろうがお送りしました。 |