鳥バカ通信局  2000  12月  NO101〜NO110  戻る
NO101
2000/12/18 (月)

今日はちょっと危なかった。たまたま止まった交差点の近くをトビが旋回していたのです。信号が変わるまで少し時間があるなとそのトビを眺めていました。すると私の身に異変が起きたのです。笑わないで聞いてね、そんなに一生懸命見ていたつもりは無かったのだが本当に目が回ってしまったのだ。

慌ててとびの回りと逆方向に顔を廻したらどうにか視線が定まりました。トビを見て目が回ったなんてしゃれにもなりません。トンボじゃあないんだから…それから会社まで安全運転で帰ったのはいうまでもありません。


NO102
2000/12/19 (火)


鳥はこちらが脅かさない限り案外近くにいても逃げない物です。スズメの脇を早足で通り過ぎると逃げもしないで草の種を食べています。しかしちょっとでも立ち止まったりするとサーっとどこかに飛んで行ってしまう。

毎日合っているんだから少しは慣れてもいいと思うのだが、ちっとも馴れてくれない、凄く不満だ。でも時々パンくずをさりげなく置いてあげているので心では「ありがとう」と言ってるのかもね。


NO103
2000/12/20 (水)

珍しく今日は朝から天気がよかった。何となく爽やかな感じがする。何がいつもと違うのかなと考えてみた。…わかりました。鳥の声がいつもより多くするのです。鳥たちもやっぱり天気の方がいいのでしょうね。エサだって探しやすいしだいいち暖かい。しかし声はすれども姿は見えず…

もっとも私たちにすぐ見つかるようでは、カラスなどに襲われてしまうので、鳥たちも必死に隠れているんでしょう。鳥くん、せっかくのお日様です。誰か見張りでも立てて日向ぼっこでもしませんか?


NO104
2000/12/21 (木)

佐渡のトキはひょっとすると人工増殖に成功するかもしれない。二組のペアから生まれる卵は来年には二桁になるかもしれない、つまり倍と殖えていく訳だ。今佐渡ではトキの野生化に向けて準備が進んでいる。餌場の確保、テリトリー近くの農薬の禁止。

どれもこれも地元の人には随分と高いハードルでクリアするのは並大抵ではない。農家の高齢化による機械化と農薬への依存、もともとトキは農作物を荒らす害鳥として駆除されこれほどまでに数が減った過去がある。その鳥が復活したらまた繰り返される農家との共存などなど…まだ先の話だって?とんでもないあっという間です。いったん歯車が回れば鳥の増殖力は強烈なのです。早すぎると言う事は無い。


NO105
2000/12/22 (金)

私は鳥が羨ましい。まず空を飛ぶ事ができる。これだけでも凄いのにカモやカワセミは水の中も自由に泳げる。勿論地面も歩ける地球上で鳥こそが万能の生き物ではないでしょうか。ちなみに私はカナヅチなので水は苦手です。しかも空も飛べません。

他の動物だけが進化しているわけではないでしょうから人間だって必要に迫れば手に羽が生えてきて500年ぐらいで空飛べないかな…


NO106
2000/12/23 (土)

突然大荒れになりあられが降ってきた。あれは当たると非常にいたいのだ。湖の上で寝ている鳥たちはこんな時どうするのかな?屋根があるわけでもなくただ当たるがままなのだろうか。いくら丈夫な羽の中に頭を隠してもやっぱりいたいはずだ。

鳥屋野潟にはたくさんの浮島があるのでその中のひとつに鳥のための小屋を立ててやったらどうかな、人はボートでもなければ行けないし夜は誰も来ないと思うし…きっと鳥たちのオアシスになれるはずだ。んーあまりにも世間知らずの考えだろうか?結構私は本気で考えている。


NO107
2000/12/24 (日)

11時を過ぎて、いつもなら白鳥は一羽もいない時間なのに4羽ものんびりと湖面を泳いでいました。昨日も同じ時間に6羽ほどいた。全部が全部餌場に行くわけではないらしい。だとしたらカモ達と同じ水草でも食べているのだろうか…カモ達も何となく安心したように回りでいっしょにお昼寝をしている。

前に新聞で読んだのだが白鳥はせいぜい飛んでも15km位離れた所の餌場に行くのが限度だそうだ。それ以上離れるとエサの摂取量よりも飛ぶためのエネルギーの方が多くなってしまって体力を消耗してしまうためらしい。確かにあの体を維持するためには相当エサをとらなければならない…もう少し近くに餌場があればいいのだけれど、そう都合よく行かないのが現実である。


NO108
2000/12/25 (月)

前に鳥のように飛んでみたいと書きましたが今日、風に吹かれて本当に飛びそうになってしまった。私の体重は50kg弱と軽いのでちょっとの風でも倒れそうになる。朝から大荒れで窓ガラスはガタガタ鳴りっぱなしでした。よせばいいのにそばにあったベニヤ板を手に持って風に向かって立って見た。前に体重をかけても途中で止まって無重力状態を体験できると考えたからだ。つまり鳥のように飛べないかと思ったのです。

しかし勿論そんな事ができる訳も無くベニヤ板はあっという間に手から離れてしまった。その時飛んで来たベニヤ板が顔に向かってきたのです。それは間一髪よけたのですがバランスを崩して転びそうになった。その一瞬まるで空を飛んだように感覚になった。

いい年こいてあんな事して怪我したらどうするんだろう…私も、もう少し大人にならなければならない。もうオヤジなんだから…


NO109
2000/12/26 (火)

知り合いがこの前面白い物を見たと話してくれた。いつも通いなれた道沿いで火事があったそうです。その家の人には気の毒でしたが彼の話によると燃え盛る家の近くの電線という電線にハトくらいの鳥、多分ムクドリの事を言っているのだと思う。が鈴なりになっていたというのだ。その様子を見て薄気味悪くなったと言っていた。

半端な数ではなく何百と言う数だったと言う。鳥がなぜそんな行動を取ったのでしょうか?素人考えですが思いついたことを書こうと思います。

その1物の焼ける臭いに反応した。その2寒くて暖を取りに来た。その3物が燃える時に起こる気圧の変化に導かれた。その4今まで人が気が付かなかっただけでそこは鳥のねぐらだった。さて答えはどれでしょう?もしくは本当の理由はなんでしょう?私にはわからない!


NO110
2000/12/27 (水)

自転車を走らせているとハトが死んで転がっているのが目に入った。外傷が無い所から凍死したか壁に頭でも当てたのだろう。一瞬片付けようかと思ったが会社に遅刻しそうだったので勘弁してもらった。帰りに探したがどこにもない、誰か片付けたのかな?そう思って走り出すと20メーターくらい離れたところにありました。無残にもお腹の部分がありません。

カラスが食べたのでしょうか?それともネコか、ネズミの仕業でしょうか?……

そうです。死んだハトだって彼らの大切なエサなのです。迷いましたがそのままにしておきました。幸い道の隅っこだったので自転車が乗り上げて転ぶことも無いだろうと考えたからです。冬になるとよくこんな光景に出くわします。不思議と高架橋の下が多いのです。まさか列車にはねられたって事は無いと思うけど…